その6
房総〜
鴨川シーワールド(後編)

03.12.27.up


せいうち探訪の旅・鴨川シーワールド後編に突入〜!
後編はオマタセの、海獣赤ちゃん特集だあぁっ!!


お〜い、ロック〜〜!
「ん? なあに〜?」



泳ぎの練習中(?)のロックに
上から声を掛けてみた。

「ボクのこと、呼んだ?」

おおっ、ちゃんと反応して
こっちへ来てくれたぞ!
「ぷは〜。 息が長く続かないよぅ・・・。」
こっちの岩場まで来て一休み。

まん丸のクリクリおめめがかわいいね。
「よーし、水泳のつぎは、マラソンだ!
よいしょ、よいしょ・・・。」


短い手足(鰭)を駆使して
走る、走る!


でも、すぐに疲れる。

「ん〜・・・。」



「・・・やっぱ、ちょっと休憩しよ。」

おいっ! ちと軟弱でないかい?!
まだ赤ちゃんだからしょうがないといえば
しょうがないんだけどね。



「ほらぁ、休んでばっかいないで。
早くこっちに来なさい?!」

・・・と、ミックお姉ちゃん。

「でもボク、飛び込みはできないんだよぅ・・・。」
「思い切ってやってみようかな?
でも、やっぱり怖いよお。」


チャレンジしようか、やめようか?
悩みに悩むロック。
「ボクには、まだムリだよぅ。
やっぱりやめよう〜っと。」



ところが! そのとき突然の悲劇が・・・!!


「・・・あっっ?!」
つるっ。   ・・・ドボーーーン!!

足を滑らせて、水の中に転落!

「あっぷ、あっぷ!」


でもよかったじゃん、飛び込みできて。

「ぅえーん、ちっともよくないよー!(泣)



「ママぁ〜、さっきはビックリしちゃったきゅう。」
「はいはい、たいへんだったわねぇ。」
ムックのおしりにへばりついてゆらゆら。
あんな鰭なのに、うまいことつかまっているらしく、
牽引されているみたいにあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。
うーん、意外と器用?


水中で見ると、こんな感じ。
ママにくっついて泳いでいく。
ムックの方が、ロックがついて来れるように
スピード調整してやっているのかもしれないね。
うわっ?!!
何事かと思ったら、急に上から
ミックが降ってきた!いや突っ込んできた。

「えへへ、驚いた?」
ちっちゃい牙が、おちゃめそうに笑った。
今日の水泳訓練はここまで。
親子で仲良く並んでお昼寝です。

「ボク、ママきゅう大好き!」


しばらく、そっとしておいてあげようね。



しばらくして戻ってみると、ロックはもう起きて遊んでいた。
集まってきたお客さんにも興味津々で、近くに寄ってきたりしてくれる。



ロックよ、元気で大きいせいうちに育つんだぞ!
言っていることがわかるのか、元気な大声で答えてくれた。
「う・・・うお、うおっ!」
おう! ぜったいにまた会いに来るからな!


「それじゃあ、また来てね。 バイバ〜イ!」



★   ★



せいうちゾーンのお向かいにある、あざらしプールにやって来た。
おお、いるいる!
ゴマフアザラシが気持ちよさそうに、日向ぼっこをしているぞ。
長いことそこで寝ていたみたいで、
毛皮もすっかり乾いて、ほわほわになっちゃって。

こっちはこっちで、水に浮かんでくつろいでいる。
それにしても、気持ちよさそうな表情ですねー。
鰭までダラッと脱力してるし。


すると、急に1頭のあざらしが
びちびちと陸に上がってきた。
どうした? そんなに急いで・・・。
ははーん、ランチタイムが
近いのを察知したんだね。
のんびりしているようでも、
そういう時は、妙にすばやい。

バケツがいっぱい並んでいるけど、
その数と同じだけ、あざらしが
ここにいるってことですよね。
まさに、あざらしパラダイス。




飛来したウミネコとのツーショット。
ゼンゼン動じないキミって、大したもんだと思うよ。



クーラーの効いた室内プールでは、
ワモンアザラシたちが寝ていた。
水槽の底の岩場に隠れるみたいにして、
伸びて寝ているやつもいる。 何でだ?


こちらは、日本では珍しい
カスピカイアザラシ。
名前のとおり、カスピ海に住んでいる
小型のあざらしですね。

この子は、最近ママになったばかりのベム。
本人も子供みたいなかわいい顔をしてます。
「もきゅ?」
こっちは、まだ生後4カ月ほどの
赤ちゃんのカピ。 名前が「カピ」。
小さくてピチピチしていますが、
動きはとてもすばしこくて、
写真が追いつかないyo!




お次は、鴨川シーワールド名物、
「笑う」アシカくんです!
カメラを向けると・・・
「うにゅ〜。」
ほら、笑った!!


下は、今年生まれた
アシカの赤ちゃん。
スケールが小さいだけで、
ママとそっくり!






今年の鴨川は、ものすごい赤ちゃんラッシュ!
鰭足類だけでも、セイウチ、カスピカイアザラシ、
アシカ、そしてこのトドと、あっちこっちに
おチビちゃんたちが。
トドって、ちょっと怖い系の顔立ちだけど、
赤ちゃんはあどけない顔をしてます。



最後は、鴨川シーワールドの
看板スターとも言うべき、シャチ。
シャチにも3頭目の赤ちゃんが誕生しています。

これはママシャチにひっついて泳いでいる姿。
生まれてしばらくは、白い部分が、ちょっと
クリームがかった色をしているんですな。
ただ、 「赤ちゃん」とは一言に言っても、
既に体長2m以上はあるような・・・。
いえぇい! ダイナミーック!!
白黒の巨体が宙を舞うオーシャンスタジアム。
このサイズ、やっぱりクジラの仲間だよなー、と思うひと時。
それにしても、シャチってツヤツヤ〜。



帰り道で見つけた、園内のごみ箱。
こんなところにせいうちくんがっ?!
せっかくかわいく描けているんだから、
キャラクターグッズとして売り出したらどうですか。
ねぇ、シーワールドさん?


うひひ、ここでもせいうちオプジェを発見!
ちょっと珍しい、せいうち石像ですよ。
お約束のショットで
「今日も大満足〜!!」




東京湾フェリーに乗って、千葉県側木更津港から
横須賀市の久里浜港まで帰ってきた。
船から下りると、そこは素晴らしい色彩の夕暮れが広がっていた。


高速に乗る前に、ちょっと寄り道。
久里浜港近くの海鮮料理店「海(かい)」でお食事です。
ちょっとフンパツして、活イカを注文。 これが超オススメなのダ。
この店では、最初に写真のような生造りを、その後で
ゲソとエンペラを天ぷらか塩焼きにして出してくれる。
刺身は白色ではなくて、透明!
まだ心臓が動いていてみゃくみゃくしてる〜!
ぱく・・・  (゚д゚)マイウー


ラストは、本日のおみやげコーナー!
まずは、観光地定番のコイン+キーホルダー。
自販機で買って、隣の機械で刻印するやつね。
普通ならどうでもいいっていう感じだけど、
鴨川ではなんと、せいうち図柄を発見。
つい買っちまったい。

右は、シーワールドのオリジナルキャラ。
オリジナルというからには、タックくんだよね?

そして最後は、あざらしモビール。
2頭の白きゅうがクルクル回るのだぁ!
そ〜れ、クルクルクルクルクルクル・・・。




さて、いよいよ残るせいうちは1か所のみ!
しかしながら、最後は難関・北海道小樽。
うーん、すぐには行けないかもしれないけど、
必ず行くから、待っててね〜!!



追記: 本ページのアップデートから僅か3週間後、突然の悲報が入りました。
鴨川ファミリーの母、ムック(享21歳)が03.12.21.に急逝されたとのことです。
83年にタックと共に(旧)ソ連から来日以来、私達を楽しませてくれていましたが、
今月(12月)初旬ころから肝機能の低下があり、元気がなく心配されていたところ
平均寿命の半分にも満たない早すぎる旅立ちとなってしまいました。
いまは、忘れ形見のロックの成長を、星となって見守っていることでしょう。
どうぞ安らかに。 ご冥福をお祈りいたします。   横浜せいうちランド