その10
1日目・南知多ビーチランド

04.09.09.up


伊勢湾ひれロード。
それは、伊勢湾を囲むようにして設置された各水族館を巡る旅である。
過去2回にわたるひれロード行は、陸路で名古屋を越えて三重県からスタートし、
伊勢湾フェリーを利用して知多半島へと渡る、反時計回りであったが、
今回は赴きを変えて、知多半島を先に攻略する逆回りをすることにした。
すなわち、初日の目的地は愛知・南知多ビーチランドとなる。

これまで同様、早朝4時に本拠横浜を出発し、一路東名高速を西へとひた走る。
三重まで行くよりは幾分近いのか、午前9時には余裕の到着であった。
もちろんオープンと同時に突撃だ! 本日の第1号入園者ゲーット!!
さーて、キック! さくら! 元気にしてるカナー?!


おおおーっ?!  空飛ぶあざらし??!

ってこたぁナイやね。館内の案内ボードに各海獣たちのレリーフがついたのだね。
これは、あざらしたちの住む海獣広場前のもの。


いつものコースだけど、せいうちのいる

極地どうぶつ館に行く前に、海獣広場で

あざらしたちにごあいさつをば・・・。


今日はみんな元気に泳いでるねっ!
おっ、ぷかぷかだねぃ!

やぁ、ぷかぷかだよ〜。

いいなぁ、涼しそうだなぁ〜。

一緒に泳がせてくれないかなぁ?
そろそろ来るころだよ?

うーん、まだ来ないよー・・・。

いったい何を待ちわびているのか?

水から伸び上がってキョロキョロしてるよ。


気をつけーっ!
むむむ、いつになくマジメな顔つき。
 ・・・あれれ? でもヒレが「前へならえ」になっちゃってるよ?


あざらしたちが待っていたのは、ショーの時間にやってくるスタッフさんでした。
ゲートが開けられると、ボヨンボヨンと弾みながらステージに出てきたよ!
ここビーチランドには、4頭のゴマフアザラシが住んでいます。
ジャック&コウ夫婦と息子のソラ、それにもう1頭女の子のミュー。
ステージに出てきたのは、ベテランのジャック&コウですな。


パパあざらしのジャックくん。
じーっとして、みんなに触らせてくれるのですよ。
のんびりパパは、おチビちゃんたちの人気者さ!


ジャックのアップ写真。

ん? もしかして、寝ちゃってない?

んぐ、ね・・・寝てないよ・・・。

ほ・ん・と・か・な・ぁ?



こちらは、クーラーつきの冷えひえプールで

快適に暮らしているバイカルアザラシたち。

バイカルの目って、すごく大きいよね。

ミナミゾウアザラシの目も電球みたいに大きい

けど、体は小さいのにバイカルも負けてない。


しかし、その「富士山口」はなんだや?



ゴマフプールのお隣には、でっかいトドが2頭。
♂のケンと♀のメリー。 ケン&メリー。 ははは・・・。
「ケンメリ」と聞いてスカイラインGTを思い浮かべた人は、カナリいい歳ですぞ。
(こんなネタを書いているワタシは、いったい・・・。)
飛び込み台の上を陣取って気持ちよさそうなのは、メリーちゃん。
ケンの寝かたは、ちょっとナゲヤリっぽいです。




さ〜て、いよいよお待ちかね! 極地どうぶつ館に来ましたよ。
平日の午前中ということもあって他にお客の姿はなく、せいうち独占状態!

キックとさくら、仲良くしてるかな〜?


あっ、お客さんだ・・・。 い、いらっしゃいませぇ・・・。
番頭さんみたく、低姿勢でお迎えしてくれたのはキックくん。
前かがみがミョーに堂に入っているのはナゼ?
前で合わせたヒレが、なんともかわいいのぉ。



アクリル面に手をついて、「キック〜」と呼ぶと、
ちゃぁんとこっちに寄ってきてくれる。
やあやあ、元気そうだね! さくらとはうまくいってる?


うーん、えーとねー・・・。」と、
水中に漂いながら考えているキックの鼻っ面を、
急に横から出てきたさくらが猛スピードでかすめていく。
わっ、ビックリした〜!
目を丸くして驚くキック。
おいおいキックよ、おまえ遊ばれてないかい?


あのねえ、遊んであげてるのよ。 ワタシが。
さすが姐さん! しっかりと主導権を握っているのね。
だってキックって、子供っぽいんだもん。
まあ、せいうちは♀のほうが成熟早いからね。 しかたないよ。


そんなことを話している間に、もうすぐ
恒例の「セイウチのお話タイム」になるぞ。

あ、あれ? いままでと始まりかたが違うぞ?

以前は、スタッフのお姉さんがセイウチについて
屋内の水槽前で説明してくれるだけだったのに
久しく使われていなかった屋外プールへの扉が
開け放たれたではないか!

わわわ、急いで良い場所を取らなくっちゃ!


のっしのっしと出てきたのは、キックくん1頭。
さくらちゃんは出てこないのかぁ・・・。
外に出てパフォーマンスをできるのは、故郷・鴨川SW仕込みだからかな?


あごを出して、牙を見せてくれました。

なかなかいい形をした牙をしているね。

これから先、どんどん大きく伸びたら、

モテモテのタイプになりそうじゃない。

(せいうちは牙の形、長さなどでモテかたが違うそうです)
一通りの説明が終ったら、お次は

ふれあいタイムがっ?!


ダイナミックにプールへ飛び込んだと思ったら、

スーッとフェンス際まで寄ってきたぞ。

下から顔を突き出して、お客さんにヒゲを

触らせてくれるのだ。


順番に一人ずつだよ。 ・・・どう?

はい! やっぱりスパゲッティです!!

びよよよ〜ん。


なだらかな坂もないのに、どうやって陸に戻るの?

・・・そんな心配は、ご無用。
せいうちのパワーはものすごいのだ!  ほーら、このとおり。
1トン近くある体重だって、軽々とひれの力で登っちゃう。


あー、もう帰っちゃうの?

次は、屋内で説明会があるからね!

そ、そうか・・・。  キックくんを追って、

お客さんもぞろぞろと屋内へ入っていく。


室内でスタンバイしていたのは、さくらちゃん。
んもう、遅いじゃない。 ずっと待ってたのよ?


さくらちゃんは、瞳がクリッとしてておしゃまな顔立ち。
キックくんと違って、さくらちゃんのヒゲはみんな短く削れてます。
これは、排水溝の網にヒゲをこすりつけたがるという癖のおかげで、
伸びるそばから削れてしまうからなのだ。
(牙がないのは、虫歯にかかって抜いてしまったからです。念のため。)


はい、キックくーん。 おなかを見せてあげてねー。
おなかのまん中に見える穴はおへそですよ。

せいうちって、みんなちょっとデベソ・・・。


説明会の後は、記念写真を撮らせてくれるよ。
ちゃんと後ろでポーズをとってくれるからエライ。
しかし、でっかいねぇ・・・。


最後にキックくんがごあいさつ。

これで、ショータイムはおしまい!

また見に来てねー!!



次のショーを見るため、他のお客さんは

潮が引くようにいなくなった。


だれもいなくなると、キックとさくらが

じゃれて遊びはじめた。

お、前よりも仲良くなってるじゃん?

水底で見つめあうふたり。
お?お?おおお〜? なーんか、イイ雰囲気?!

ぶっちゅ〜

なーんだ、いままで心配して損しちゃった。
らぶらぶな2頭はそっとしておいてあげようかね。
んじゃ、バーイ!



いつもの、やりまーす!(←もはや、やらないといられない体質に・・・)
今回は一人旅なので、セルフタイマーで。
「せいうち大感激ィ!」

しかしこのせいうちくん、来るたびに位置が変っているのはナゼ?
今回は入場ゲートをくぐってすぐのところに陣取っていた。
しかも、いままでいなかったあざらしくんも引き連れているぞ。
よかったね、仲間が増えて!


★  ★  ★  ★  ★


本日のおまけ。
師崎港ちかくのお店でチャレンジした「じゃこソフト」。
ソフトクリーマーとしては、この看板を見過ごす訳にはいかないっ!
・・・と、わざわざUターンして買いに戻ったのだ。
このお店、ちりめんじゃこがせんもんのじゃこ屋さんなのである。
なんちゅーか、お店の名前が「ジャコデス」???  うーむ。
さて、気になるお味のほうは?
  ・・・・・。  たしかにジャコです・・・ハイ。

(ぜひご自分でお試しいただきたいのですが、一応解説しておきますと、
バニラソフトにしらす干しがトッピングしてある・・・しかもエビせんべい付きです。
しかしこれがミスマッチではなく、あましょっぱくて意外と・・・マズくはない・・・カナ?)



★  ★  ★  ★  ★


さて、知多半島に別れを告げ、フェリーで

今晩の宿泊地・二見のある対岸へ渡ろう。

鳥羽行き最終便にまにあってよかった。

ほら、ちょうど船が入ってきたよ。
え、一番に乗っていいの?

ずーっと奥まで行ってくださーい。

えーと、この辺でいいのかな。

え?え? 後のゲート閉められちゃったよ?

広ーい車両デッキには、わが車だけ。

どうやら、横に並んで待っていたバスたちは、伊良湖行きに乗ったようだ。
おいおい、それじゃあこの船に車はうちの1台だけかいな。
階段を上って船室に行ってみたが、なんとそこにも他のお客の姿はなし。
うそーん! 信じられーん?!  これじゃチャーター便みたいじゃないかっ!

キャビンの長椅子に座ってみたけど、案内係のお姉さんと2人きりの気まずさに耐えきれず、
すごすごと車に戻って、鳥羽に着くまで車内で寝ていました。
こんなことってあるんだねぇ・・・。