カワサキの4ストローク250ccオフローダー、KL250Rである。 KLRとしてのモデルは既に廃版となっているが、前身のKLから現行のKLXまで、 姿を変えつつもその血(オイル?)は連綿と継承されている。 実は「KLR」とは通称であり、正式な型名はKL250D型といい、84年のデビュー以来、 93年にKLE・KLXに世代交代するまで、D1からD5までマイナーチェンジモデルが存在する。 「エルちゃん」こと、我が家のKLRは、88年発売の最終型モデル(D5型)である。 |
おにぎり型のタンクから、ラジエターを収めたシュラウドへと続くフォルムは、 現行オフローダーの先駆となったデザインであり、今でも古さを感じさせない。 大型の角型ヘッドライトはガラスレンズのため、12V電源によるハロゲン球を使用でき、 ノーマルのままで充分に明るく、ナイトランでも全く不安がない。 なお、ナックルガード及びフロントブレーキのディスクガードは、後付けのアチャルビス製である。 |
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リアサスはおなじみのユニトラックで、ギャップで 跳ねたりすることもなく、路面追従性は抜群である。 フロントサスはエアー封入式で、空気圧を変える ことにより、好みの硬さに調整可能である。 唯一の不満点は、リアブレーキがドラム式で利きが 甘いところであるが、4スト故に、エンジンブレーキ だけでもタイヤロックする程に強烈な制動がかかる ため、通常利用ではあまり不便はない。 |
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大胆なアッパータイプの泥除けが格好いい! やっぱりオフローダーは、こうでなくっちゃ。 写真はDR-BIGとのツーショット。 さすがに800ccのビッグバイクと並べると 小柄に見えてしまうが、KLRは250クラスの オフ車としては、かなり大柄な部類に入る。 90cm近いシート高とワイドなシート幅により、 乗り心地は良いが、足付きはやや高めである。 |
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JR小海線・野辺山駅近くの、JR標高最高地点付近の踏切にて。 オフローダーたるもの、線路だろうが階段だろうが、走らんでどうする?!(嘘だってば) 時刻表をチェックし、列車は1時間近く来ないというチャンスに撮影。 |
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KLRの心臓は、空冷OHCが主流だった当時の オフローダーとしては、異端とも言える水冷DOHC 4バルブ単気筒エンジンで、最高出力28hpを発生する。 口をそろえたように「鈍重」と言い放っていた雑誌等の インプレッションと違い、DOHCエンジンはとても元気がよく クラッチをつないだままでも、低速域からレッドゾーンまで ストレスなく一気に吹き上がるパワーを発揮する。 もちろん、4ストシングル特有の粘り強いトコトコとした 低速走行も得意で、ローではアイドリングだけでも走れる。 |
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メーター部は、水温計を挟んで速度計と回転計が並ぶ アナログメーターとなっており、視認性は非常によい。 写真は、キリ番ならぬ、キリメーター(?)。 走行メーターが12345.6km、トリップメーターが789.0kmに なっているのがわかるだろうか? 拍手〜! KLRは、自身のファーストバイク、つまり原点とも言える バイクであったために、購入時にはライバル車種との 天秤でだいぶ迷ったものであるが、結局、安定性の高い 水冷エンジンと、白ボディにブルー&ライムグリーンの ラインが鮮やかなニューカラーに惚れこんで、店頭で 見た瞬間に惚れこみ、購入に踏み切ったのであった。 |
88年当時の、販売店用パンフレットから。 「大自然派高性能」というキャッチの他、 「景色にとけこむ走り」というフレーズで、雑誌に広告を載せたりしていた。 販売価格は、本体399,000円。(もっとも、オプションなど存在しないが) |
エルちゃんは、12年にわたり尽くしてくれていましたが、昨年(00年)ついに廃車となりました。 長い間、一緒に走ってくれて、本当にありがとう。 |
01.04.17.up → 05.10.30.refine