現世に甦った新生・ホンダ タクト であ〜る。 先代が2002年に販売終了してTACTの系譜は途絶えた・・・と思われていたが、13年の時を経て8代目TACTが復活を果たす。 1980年から20年余の長きにわたり、原付バイク界を牽引してきたタクトであったが、 エコの時代とも言われる21世紀初頭、 2stエンジン規制の波に呑まれるように、Todayなどの新世代4stエンジン機にバトンタッチして一度はその姿を消した。 しかし、さらに強化された排ガス規制に対応しつつ省燃費性能を向上させるため、各メーカーは新エンジンの設計に着手。 ホンダはそれまでの第一世代4st50ccエンジンをさらに改良し、4.5ps/8,000rpm・最大トルク0.42kgf・m/7,500rpm を発揮する、水冷4ストロークSOHC単気筒・PGM-FI電子式燃料噴射装置搭載のAF74E型 エンジンを完成させた。 そして冷え切った原付市場の再活性化を図り、原点回帰の意味合いを込めて、往年の名機TACTの名を与えたのだった。 |
非常にオーソドックスなデザインながら、誰にでも乗りやすく親しみやすいスタイルを堅持している。 しかし今回のタクトは、デザイン的には全く同じながら「タクト(ノーマル)」と「タクトベーシック」の2種類が用意された。 ただしノーマルとはいうもののノーマルタクトのほうがフルスペック機で、ベーシックのほうが簡易装備型となる。 ここで紹介するベーシックタクトは、アイドリングストップ機構がオミットされて1kg軽量化されるとともに、 シート高が15mm低い705mmとなるため、小柄なライダーでも取り回しがしやすくなっている。 |
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フロントカウルに開けられた「日」の字型のダクトの中には、ホーンユニットが入っている。 特にエアインテークとしての機能などはないようだ・・・。 |
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リアボックスは、アフターマーケットの後付け。 | ||
計器類は、大きな一眼アナログメーターがメインとなる。 ただしこのスピードメーターはデジタルモーター駆動。 キーをひねると起動シークエンスで、FIコンピューターのテスト と同時にメーター針がぐいーんとMax60km/hまで回転してから 0km/hに戻る。(右下写真の上段) このへんは流石に新世代機だなーと納得してしまう。 メーター下にマルチ液晶表示があり、時間やオドメーター等に 切替えて表示が可能となっている。 燃料計も液晶上部に6段階で表示される。 |
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ライト類はすべてスタンダードなハロゲンランプ。丸みを帯びた奇をてらわない王道デザインだ。 | ||
キーエントリー部分は盗難防止装置付きのもの。 右の黒いスイッチはシートオープナーだ。 これにより鍵穴をこじられる心配はなくなった。 カウル左側にはペットボトル程度が入るポケット、 センターにはコンビニフックがついている。 なお、給油口は足元ステップボードのフタの中にあり、 レギュラーガソリン4.5Lが入る。 |
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タクトのボディは超シンプル。 でもちょっとシンプルすぎるのでDIYでドレスアップしてみた。 自動車用の厚みのあるシルバーのメタリックラインをボディラインに合わせるように貼っていく。 なかなかの仕上がり。これなら「タクトデラックス」として売っていても違和感ないのではないだろうか。 |
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シート下のラゲッジボックスは19Lの容量があり、ジェットヘルなら余裕で収納OK。 さらに30L級のリアボックスを装着して、たっぷりめの買い物でも大丈夫。 |
2017年10月のマイナーチェンジで新色「キャンディーブレイズオレンジ」が追加された。 当時のカラーバリエーションは以下のとおり。 タクトベーシック・・・キャンディーブレイズオレンジ(新色)、グリントウェーブブルーメタリック、 キャンディーアルカディアンレッド、ポセイドンブラックメタリック、 マホガニーブラウンメタリック、フォースシルバーメタリック。 タクト(ノーマル)・・・ヘビーグレーメタリック-U(新色)、キャンディーノーブルレッド。 |
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納車当日のタクト。これからよろしくね! |
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20.09.12.up