ガンダムコレクション,ガンコレ,GundamCollection


ガンダムコレクション大全集

VOL.10



2005年2月21日発売
1個194円(税抜)
ガンダムコレクションシリーズも記念すべき第10弾に突入。ラインナップは前回(VOL.9)がSEED系メインであったものから宇宙世紀系へと回帰し、初登場となるZZガンダムをはじめそれまでの歴代主役MSがそろい踏みするなど、アニバーサリー感を持たせている。
初回版限定としてリアルタイプガンダムやアイザックが用意され、外箱にも「初回版」と大きく書かれているが、実は初回版以降の再販バージョンは確認されていない。結果として、世に出たVOL.10の全部が初回版となっているようだ。
VOL.10はいわゆる「無印」シリーズの最終弾となり、以後は「NEO」がつくガンコレNEOシリーズへと引き継がれることとなる。
A10 ZZガンダム G10 百式改量産型 M10 ギラ・ドーガ
B10 Zガンダム H10 ジム・キャノンⅡ N10 フォースインパルスガンダム
C10 ガンダムMk-Ⅱ I10 ジェガン O10 エグザス
D10 百式 J10 ジュアッグ P10 ソードカラミティ
E10 ガンダム K10 ハイザック Q10 アイザック
F10 ウェイブライダー L10 ガルスJ ※機体名をクリックするとページ内でジャンプします
 A10 MSZ-010 ZZガンダム 
[機体解説]
■[頭頂高]19.86m/[本体重量]32.7t
エゥーゴとAE(アナハイム・エレクトロニクス)が推進する[Zプロジェクト]によって開発された10番目の試作MS。そのためθ(シータ)ガンダムとも呼ばれる。コア・トップ、コア・ベース、コア・ファイターの3機が合体することでMSとなり、また、Gフォートレスと呼ばれる重戦闘爆撃機形態への変形も可能である。頭部ハイメガ・キャノンや、ハイパービーム・サーベルと兼用のダブル・キャノン、ダブルビーム・ライフルなど、大火力のビーム兵器を複数装備しており、当時屈指の戦闘能力を誇る。ただし、複雑な合体変形システムを持つことから装甲強度にムラがあり、最大出力での稼働時間も極端に短い。さらに、ハイメガ・キャノンの使用直後はエネルギー不足で動けなくなるなどの問題もかかえていた。
[メモ]
今回のエースナンバーA10に据えられたのは、昭和期TVシリーズ最後を飾ったZZガンダム。ダブルゼータガンダムと読むのが正しく、Z(ゼータ)ガンダムに続く主役機として浸透した名称だが、本来であればAE製モビルスーツに与えられるギリシャ文字コードからするとシータガンダムとなるはずだったところ、ゼータの後継機という期待を込めて開発コードとは別にダブルゼータという固有名を得たようだ。ちなみにαガンダムはアムロのガンダムだけではなく、ファーストロット9機(プロトタイプ、アムロガンダム、G-3、4号機、5号機・・・)を含むRX-78の機体番号を持つガンダムタイプ全体を指すとされ、以降AEの歴史とともに連綿と続いていく。(コード番号順の前後や、その他諸説あり)
この時代のMSは巨大化の一途であり、ZZも合体機能を有する関係か頭頂高で20mに迫る勢いである。これはファーストガンダムの18.0mから1割強も大きいということであり、単純計算で身長180cmの人間たちの中から2mクラスのジャイアントが登場したようなものであろう。そりゃでかいわなぁ。
 □ ダブルビーム・ライフル  レア度★★☆☆☆
 B10 MSZ-006 Zガンダム 
[機体解説]
■[全高]19.85m/[本体重量]28.7t
エゥーゴとAE(アナハイム・エレクトロニクス)が推進する[Zプロジェクト]によって開発された6番目のMSであるためZ(ゼータ)ガンダムとも呼ばれる。ウェイブライダーへの可変機能を持つTMS(トランスフォーマブル・モビルスーツ)であり、最大の特徴は「標準兵装のまま単体で大気圏再突入が可能」なうえ、突入中の機動、戦闘をも可能としていることである。さらに、重力下においても変形することによって飛翔が可能となり、巡航能力も飛躍的に向上するため、航空機に準じた運用も可能となっている。第一次ネオ・ジオン戦争(ハマーン戦争)時にはZZ、Mk-Ⅱ、百式などと“ガンダムチーム”を結成、メガライダーを移動拠点として、主にアフリカ方面を転戦した。
[メモ]
映像作品としてのZガンダム~ZZガンダムは、時代がつながっているというだけでなくグリプス戦役から第一次ネオ・ジオン抗争までの連続した物語となっており、Zの主役機ガンダムMk-Ⅱやゼータガンダム等もZZ劇中にも引き続き登場し、終盤まで現役で活躍していた。
ゼータは可変機能を完成させたとも言うべき当時の最新鋭機であり、ダブルゼータ同様に20m級の全高となっている。その割に巨躯に感じられないのは、全体フォルムが縦に細長いせいためだろうか。ゼータは長身のファッションモデル、ダブルゼータはそこからマッシブになったスポーツ選手というイメージがある。そう見えるのは専用武装が次々と増えているせいもあろう。
ところで武装違いのビーム・ライフルとロング・サーベルがあるが、どちらもエレキギターに見えてしまうのは気のせいか?
 ビーム・ライフル  レア度★★☆☆☆
 ロング・サーベル  レア度★★☆☆☆
  ハイパーメガランチャー (改造品)  レア度☆☆☆☆☆
  [メモ]変形前後の形態の違いだけで本来は同機種であるF10メガライダーから、強化武装ハイパーメガランチャーを拝借する。
      ビーム・ライフルがエレキギターなのに対し、こちらはエレキベースというサイズ感がイカス~。(死語)
 C10 RX-178 ガンダムMk-Ⅱ 
[機体解説]
■[全高]18.5m/[本体重量]33.4t
連邦軍によって研究が続けられていたガンダムの実質的な後継機で、ムーバブル・フレームを本格的に採用した初めての機体である。このフレームには、MSの稼働に必要な燃料系や電送系、駆動系が内蔵されており、装甲や武装とは独立しているため、それまでの機体と比較して運動性が飛躍的に向上している。この機体はティターンズによって開発されていたが、トライアル中に機体を強奪したエゥーゴによってむしろ積極的に運用された。
〔RIDE ON!! MEGA-RIDER ガンダムコレクションDX2のメガライダー(別売り)と組み合わせて搭乗形態にすることが可能。〕
[メモ]
VOL.10と同時期に発売となっていたガンコレDX2とのコラボレーション企画により、EX2メガライターと連携して飾ることができるようになっており、そのために膝を曲げた座位姿勢の下半身が付属する。その組み替えギミックの恩恵で上半身が腰のところから左右に旋回できる。
ちなみに座位姿勢でも台座に固定できるが、どうにも「空気イス」トレーニングみたいでこっちが落ち着かない。何か座るものを用意してあげたくなるのが人情というものか。
ところでαガンダムとγガンダム(リック・ディアス)の間に位置するβガンダムとはどれを指すのだろうか。やはり ガンダムの後継機を標榜するMk-Ⅱが本命であるが、後に歴史から抹消された試作GPシリーズ
(機体番号はどれもRX-78GP0x)こそβだという意見もある。確かにリック・ディアス実戦配備後の時期にティターンズがテストをしていたという時間的混乱や、Mk-Ⅱのほうが高性能というような不自然もなくはない。かと言ってGPシリーズがβだとするとγにもδにも属さないMk-Ⅱの立ち位置がどこにもなくなってしまうし・・・。これは永遠の謎と言ってもいいだろう。
 ビーム・ライフル  レア度★★☆☆☆

・・・やれやれ、どっこいしょ。
  RIDE ON!! MEGA-RIDER (コンビネーション) レア度☆☆☆☆☆
  [メモ]EX2メガライダーにMk-Ⅱを乗せてあげよう。さすが専用設計だけあって、フィット感は抜群。
      さながらビッグスクーターに跨ったみたいな乗り心地のようだ。うまくやればタンデム乗車もできそう。
 D10 MSN-00100 百式 
[機体解説]
■[頭頂高]18.5m/[本体重量]31.5t
エゥーゴとAE(アナハイム・エレクトロニクス)が推進する[Zプロジェクト]によって開発された試作MSである。当初は可変MSとして開発されていたが、変形機構に欠陥が発見されたため非変形MSとして仕様変更された。それでも、機体自体のポテンシャルが高かったため、当時の標準的な主力MSとは一線を画す高性能機となっている。第一次ネオ・ジオン戦争(ハマーン戦争)時にはZZ、Z、Mk-Ⅱ等と“ガンダムチーム”を結成、メガライダーを移動拠点として、主にアフリカ方面を転戦した。後に、この機体の基本設計を踏襲したバリエーション機なども数種開発されている。ちなみに、エゥーゴにおける当初のコードネームは、リック・ディアス=γ(ガンマ)ガンダムに続く4番目の機体ということで、δ(デルタ)ガンダムと呼ばれていた。
[メモ]
クワトロ・バジーナの駆る高速MS、百式である。本来はボディ全体に金色のメッキコーティングがされているのだが、ガンコレではややオレンジがかったイエローの素地で表現している。
武装バリエーションはビーム・ライフルまたはビーム・サーベルとオーソドックスながら、防御を捨て去った軽量ハイスピードをモットーとする百式らしくて良い。
また、百式はδガンダム系の初号機でもある。テスト機として単機で打ち切りとなってもやむなしであったが、後の世に設計の良さを見直され、オミットされた変形機構を復活させたデルタプラス等に発展していった。
 ビーム・ライフル  レア度★☆☆☆☆
 ビーム・サーベル  レア度★☆☆☆☆
  メガ・バズーカ・ランチャー (改造品)  レア度☆☆☆☆☆
  [メモ]DX1百式+メガ・バズーカ・ランチャーでは搭乗形態になっているMBLをコンパクトに変形させ、携帯兵器としてのバズーカ砲に戻そう。
      地上では持ちあがらないようなビッグサイズだが、宇宙空間ならば充分に可能だろう。もっとも撃発の反動で後方にふっ飛ぶ可能性は大。
 E10 RX-78-2 ガンダム 
[機体解説]
■[頭頂高]18.0m/[本体重量]43.4t
ジオン公国軍に対抗すべく、連邦軍が「V作戦」に基づいて開発した初の実戦型の試作MS。V作戦は、新型MSとその母艦となる強襲揚陸艦の開発建造と量産、運用などを目的とした計画で、それまでに進んでいたRX計画を統合して、戦術システムとしての展開を考えた兵器体系を生み出すべく立案されたプロジェクトであった。RX-78は素案がほぼ全て盛り込まれた機体であった。ルナ・チタニウム合金製の装甲や戦艦並の破壊力を持つビーム・ライフル、そしてコア・ブロック・システムなどの先進的な技術や装備により、ガンダムは画期的なMSとして一年戦争を戦い抜く。戦中は情報が制限されていたため、ホワイトベース部隊所属の機体をモノトーン塗装とする絵画や想像図も流布したようだ。
[メモ]
ガンコレ史上何度も登場してきたRX-78-2ガンダムだが、VOL.10に至り基本中の基本とも言える「ガンダム立ち」ポーズでの再登場である。
武装も究極の基本装備ビーム・ライフル&シールドであるが、VOL.1時代のA1ガンダムから比べると、各所のモールドなど細部ディテールが格段にアップデートされてきたのがわかる。胸部排気ダクトの形状がプラモデルMGガンダムver.3.0と同様にフラット形状になっているのも、VOL.9からのトレンドである。
初回限定カラーバージョンとしてリアルタイプカラーの機体が用意されているが、今回の色調は濃色部分が全てブラックとしたパターンで、リアル兵器というよりむしろスタイリッシュなイメージを受ける。
またこの他にもシリーズ外アイテムとして、セブンイレブンカラーのものが存在する。こちらは2009年のセブンイレブンガンダムフェア開催時にセブンイレブン限定で発売されたものある。関連記事はこちら
 □ ビーム・ライフル  レア度★☆☆☆☆
 □ リアルタイプガンダム(ビーム・ライフル)<初回限定>  レア度★★☆☆☆
 □ セブンイレブンカラー(ビーム・ライフル)<711限定販売品>  レア度★★★☆☆
 F10 MSZ-006 ウェイブライダー 
[機体解説]
■[全長]24.32m/[本体重量]28.7t
ゼータガンダムは、大気圏突入や長距離を移動する際に変形してウェイブライダー(WR)となる。WRとは、大気圏突入の際に発生する極超音速領域での衝撃波(ショック・ウェイブ)を利用して揚力を得るタイプの機体のことで、それらは機体下面に発生する圧縮波に波乗り(ウェイブ・ライド)することで大気圏突入を可能とする。さらにゼータガンダムは大気圏内での“飛行”も可能で、WR形態時にはもう1機のMSを運搬するほどの推力を発揮する。戦況によって運用するハイパーメガランチャーは、独自にジェネレーターと推進力を持つ小型砲艦とも呼べる装備であり、WR形態時には固定武装としても運用可能である。その破壊力はMSが“携行”できる武装の内で最大級のものである。
[メモ]
Zガンダムの変形した飛行形態がウェイブライダーと呼ばれる。武装バリエーションとしてハイパーメガランチャーとビーム・ライフルの2種があるが、武装の取付位置はそれぞれで異なるのが興味深い。
なお、ミニブック等の機体名称は「ウェイブライダー」と統一されているが、台座裏面の記載は「ゼータガンダムウェイブライダー」となっている。
 ハイパーメガランチャー  レア度★☆☆☆☆
 □ ビーム・ライフル  レア度★☆☆☆☆
  RIDE ON!! WAVE-RIDER (改造品)  レア度☆☆☆☆☆
  [メモ]ミニブック解説では「WR形態時にはもう1機のMSを運搬するほどの推力を発揮する。」と書いてある。
      ではそのとおり、C10ガンダムMk-Ⅱをライドオンさせてあげよう。なるほどたしかにほぼ無改造で乗れるようになっているな。
      ただそのままでは芸がないので、WRに搭載されていたゼータ用のビーム・ライフルをMk-Ⅱに持たせてあげよう。
 G10 MSR-00100S 百式改量産型 

※G10としての解説ブックは非存在。D10百式の解説ブックが付属する。
[メモ]
ある機体のバリエーションがシークレットになっている場合と異なり、ナンバーG10の存在自体がシークレットのため、パッケージはおろかミニブックまで、ペーパーとしての資料は存在しないという徹底ぶりである。モノはあっても書面上には一切登場させないというポリシーのようだ。
存在しないG10ミニブックの代わりにD10百式のものが封入されているが、D10ミニブックの解説文の中には「後に、この機体の基本設計を踏襲したバリエーション機なども数種開発されている。」との一文がある。この記載はデルタプラス等の発展機のことを指すものと思われていたが、実はシークレットのG10百式改量産型を匂わせる記載であったと解釈すると合点がいく。なお、台座裏にはちゃんとG10番号が付与され百式改量産型と記されていることから、この大全集ではこれを基準に呼称している。
さて、ミニブックがない分の機体の解説を。百式との相違点は主に上半身に集中している。頭部とショルダーアーマーに大きな変更があり、特に頭部は後方に向けて長く伸びた形状で、額の部分も王冠ティアラ状のものが付けられている。また背面のバインダーが撤去されているようだ。マーキングは百式が両肩に「百」だったのに対し、左肩のみに「百
と描かれている(改の字だけ少し小さい)
武装は百式と共通のビームライフルのほか、右肩に専用のビームガトリングガンが設置されている。
 □ ビーム・ライフル+ビームガトリングガン<シークレット>  レア度★★★★
 H10 RGC-83 ジム・キャノンⅡ 
[機体解説]
■[全高]18.0m/[本体重量]46.6t
RGC-80ジム・キャノンの発展型で、設計にはRX-77Dガン・キャノン量産型のデータなどもフィードバックされている。中距離支援用のMSとして開発されたが、キャノン砲は実体弾ではなくビーム砲が採用されているほか、77D同様、精密な砲撃のために機体を固定できるようスタビライズドギアを装備している。特徴としては、RX-78NT-1アレックスが採用していたチョバム・アーマーの構造を機体の各所に採用していることがあげられる。耐弾性に配慮した重武装型のMSと言えるが、機動性も運動性も決して低いわけではなく、近接戦闘も充分に可能なほどのパワーとレスポンスを持つ。
[メモ]
両肩にビーム砲を備えたジム・キャノン。見るからにガンキャノン系のようだが、RXシリーズではなくジムの発展タイプとされている。しかし別機種のガンキャノンⅡのほうは逆に右肩のみの単砲となっており、本当は逆だったんじゃないかとも思えなくもない。だが重武装を主眼としたガンキャノンシリーズと違い、チョバムアーマーのせいでずんぐりとして見えるだけで素体はジム由来の軽快さを残しているため、近接格闘を視野にいれたビーム・サーベルがセットされている。
H10のバリエーションは、ビーム・サーベル及びシールド装備のアルビオン隊[01]、[02]番機と、シールドなしジム・ライフル装備機の3種。ジム・ライフルの機体はシールドがないため機体番号は不明である。
恒例となってるミニブック内のマーキングバリエーション説明は、H10では欠落しており、おそらく記載漏れだろうと思われる。あるいは再販版が続いていれば修正されたミニブックになっていた可能性はある。
 □ [01](ビーム・サーベル)  レア度★★☆☆☆
 [02](ビーム・サーベル)  レア度★★☆☆☆
 ジム・ライフル  レア度★☆☆☆☆
 I10 RGM-89 ジェガン 
[機体解説]
■[頭頂高]19.0m/[本体重量]21.3t
U.C.(宇宙世紀)0090年代末より配備されたジム系の主力MS。生産は連邦軍本体ではなくAE(アナハイム・エレクトロニクス)においておこなわれており、RGM-79 ジムのみならず、MSA-003 ネモなどの技術も投入されている。U.C.0093年の第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)時、連邦軍における、ほぼ唯一の実働部隊であったロンド・ベル隊の主力MSとして活躍した。その後、大規模な戦闘自体が減少したことと、機体そのものの素性も良かったためもあって、U.C.120年代まで改造を繰り返しながらも、一線級の機体として連邦軍の主力量産期であり続けた。
[06][15][27][51]
このインシグニアは連邦軍に標準的なもので、シールドに表記されている場合が多い。
[メモ]
ジム系最後期に到達した高性能量産機。バリエーションはビーム・サーベル装備とビーム・ライフル装備の2パターンに番号違いが各2機ずつ、計4種が存在する。
台座はVOL.10から試みが始まった、バトルフィールドの地形を表わすデザインつきの凝ったものとなっている。
これまでの台座は、特殊なものを除いて黒一色の方形であったが、VOL.10以降のNEO、DXシリーズには数種類の地形表現がされている台座が増えていく。NEOシリーズでは台座の地形区分がミニブックに明記されるようになるが、VOL.10時代にはまだ記載がない。それに倣って呼ぶならば、I10の台座は「宇宙ドック」と思われる。
 □ [06](ビーム・サーベル)  レア度★★☆☆☆
 □ [15](ビーム・サーベル)  レア度★★☆☆☆
 □ [27](ビーム・ライフル)  レア度★★☆☆☆
 □ [51](ビーム・ライフル)  レア度★★☆☆☆
 J10 MSM-04G ジュアッグ 
[機体解説]
■[頭頂高]17.4m/[本体重量]37.3t
ジオン公国軍が、地球連邦軍の本拠地であるジャブロー基地を攻略するために開発した水陸両用MS。MSM-04 アッガイの試作途上の設計を転用して開発された攻撃MSである。アッガイのバリエーションとも言われているが、水中での行動にはあまり向いておらず、むしろ湿地帯での運用が想定されていたようだ。掘削用の機体の後衛として地下施設に侵入し、中距離攻撃をかけるような用途に特化されており、三連装ロケットランチャーを両腕に装備している。格闘戦を想定した腕部を持つ機体もあったと言われているが、そもそもジュアッグ自体、実際に投入されたかすら不明である。
[メモ]
アッガイはカメっぽいが、ジュアッグはゾウっぽい。しかもヒヅメのついた足というより三連装ロケットランチャーは平たくてヒレみたいだから、むしろゾウアザラシなのでは?などと噂されている
(らしい)。 だがそれは口(?)の部分だけであって、実はキノコだったりする。ほら、笠の裏側に刻まれた放射状のスリットからはミノフスキー胞子が散布されそうだ。
それにしても、踏み台としてちょうどいい形だよな、アムロが見たらきっと踏んづけていくだろうな。
J10ジュアッグの武装バリエーションは、右肘から先の違いで2種。ノーマルが両手とも三連装ロケットランチャーなのに対して、普通のMS用マニピュレーターがつけられた平手バージョンがある。しかし格闘戦を想定した交換ならば、平手ではなくクローアームとかにしたほうがよかったのではないか?
 三連装ロケットランチャー  レア度★☆☆☆☆
 右手/平手  レア度★☆☆☆☆
 K10 RMS-106 ハイザック 
[機体解説]
■[全高]18.0m/[本体重量]38.7t
一年戦争終結後に新規の主力機として開発された連邦軍製MSの第1号機。公国軍の銘機“ザク”とほぼ同じコンセプトで、接収した公国軍の技術をベースに作られており、生産性は連邦軍全体に配備されるほど高い。新機種というよりはザクの改良型で、装甲の改良と出力の強化、大幅な軽量化に伴ってプロペラントの積載量も増加し、宇宙空間での機動性が飛躍的に向上している。リニアシートや360度モニターなどを量産期で初めて標準で装備した機体でもあり、汎用型としてあらゆる戦闘に対応可能。第一次ネオ・ジオン戦争(ハマーン戦争)時、偵察用に開発されていた改造機のアイザックがネオ・ジオンに奪われ、相当数が実際に運用された。
[25][57]
このマーキングはティターンズに配備された機体に用意されたマーキングである。
[メモ]
ティターンズマークをつけた連邦版ザクなのに、ジオン軍カラーのままなのはどうして?とは言わないでおこう。
似た機体にザクⅢがあるが、あちらは連邦軍ハイザックをザクⅡの正統後継機として認めたくないネオ・ジオン系技術者が開発したMSであるので、ハイザックとザクⅢは同じ系譜を辿っていない別機種である。そしてザクⅢはグレー・・・謎。
K10ハイザックの武装はマシンガン系ではなくビーム・ライフル。フォアエンドを起こして両手構えをしたポーズで、マーキング違いの2種がある。台座は「宇宙ドック」版が付属している。
 □ [25](ビーム・ライフル)  レア度★☆☆☆☆
 □ [57](ビーム・ライフル)  レア度★★☆☆☆
 L10 AMX-101 ガルスJ 
[機体解説]
■[頭頂高]19.5m/[本体重量]52.7t
アクシズが開発した汎用MS。地球攻略用として開発されていたため、グリプス戦役時には温存されていた。グリプス戦役におけるエゥーゴとティターンズの戦いは、いわば地球連邦軍の内紛であり、連邦軍全体が消耗した隙に付け入る形でアクシズはネオ・ジオンを名乗り、各地に制圧部隊を派遣した。その際に投入された機体の内でも、このガルスJの生産性は高く、相当数が投入された。アームパンチ機構やフィンガーランチャーなど固定武装も充実しており、手持ちのミサイルポッドとあわせ、ガルスJは長距離から近接戦闘までこなす万能機であると言うことができる。ただし、圧倒的に秀でた能力も持たないため、本格的に量産されるには至らなかったようだ。
[メモ]
L10ガルスJの武装違いは、ミサイルポッドとフィンガーランチャーの2種ということになっており、ミニブックの解説図の注釈でも手持ち武器のほうをミサイルポッド、伸びた左手をフィンガーランチャーとしている。
しかしこの説明には異論がある。まず左手の固定武装だが、正拳突きのように腕が伸びているのは「アームパンチ機構」であって、赤い指先から放たれる連射砲がフィンガーランチャーである。まあここまでは必ずしも誤りではないが、問題となるのはミサイルポッドである。ガルスJのミサイルポッドは肩のつけ根のグレーの部分に組み込まれた固定武装(赤い弾頭が見えている)であって、両手持ちしている銃器は実は「エネルギーガン」というビーム系の銃であるとされる。
ただし、この大全集ではあくまでもミニブックの記載に従って「ミサイルポッド」「フィンガーランチャー」と呼ぶことにする。
 ミサイルポッド  レア度★☆☆☆☆
 □ フィンガーランチャー  レア度★☆☆☆☆
 M10 AMS-119 ギラ・ドーガ 
[機体解説]
■[頭頂高]20.0m/[本体重量]23.0t
シャアを総帥とするネオ・ジオンの主力MSで、生産はAE(アナハイム・エレクトロニクス)が行っている。AEの公国系技術が全て投入された非常にスタンダードな機体であり、ザクのようにシンプルでありつつ、スペック的にはゲルググをはるかに上回る高性能機である。隊長機はブレードアンテナ兼用の頭部装飾を備え、装備可能な武装も充実している。バックパックは比較的簡便に換装可能であり、わずかな改装で地上での戦闘にも対応できる。ただし、U.C.(宇宙世紀)0093年の第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)時に大量に投入された後の運用状況は不明である。
[18][33][48][63]
このマーキングは、ハマーンによるネオ・ジオンとの区別のため、ザビ家時代のものとは異なるインシグニアが用いられている。
[メモ]
M10ギラ・ドーガは、ブレードアンテナつきの隊長機がビーム・マシンガン装備、アンテナなしのノーマル機がビーム・ソードアックスとシールド装備。それぞれのマーキング違い2種類ずつのほか、レズン専用の青い機体(ブレードアンテナつき、ビーム・マシンガン&シールド装備)がシークレットとして用意されており、合計5バリエーションとなっている。
ギラ・ドーガはAE社製品でありながらジオン系技術を惜しみなく投入しているため、ほぼ全てにおいてジオン色が強い。頭部はザクⅡ改のB型ヘッドに似た鉄ヘル形状をしているのが特徴的であるが、サザビーなども鉄ヘルないし鉄兜状の後頭部をしていることからすると、この時期のデザイントレンドとなっていたようだ。
台座は「宇宙ドック」版が付属する。
 [18](ビーム・マシンガン)  レア度★★☆☆☆
 [33](ビーム・マシンガン)  レア度★★☆☆☆
 [48](ビーム・ソードアックス)  レア度★★★☆☆
 [63](ビーム・ソードアックス)  レア度★★★☆☆
 □ レズン専用(ビーム・マシンガン)<シークレット>  レア度★★★★
 N10 ZGMF-X56S/α フォースインパルスガンダム 
[機体解説]
■[全高]18.41m/[本体重量]78.3t
[武装]MMI-GAU25A 20ミリCIWS、M71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフ、MA-BAR72 高エネルギービームライフル、MMI-RG59V 機動防盾、MA-M941 ヴァジュラビームサーベル
ザフトが開発した「セカンドシリーズ」と呼称される新たなMS群の一機がインパルスガンダムである。シルエットと呼ばれる武装換装システムの採用により様々な戦局に対応することが可能となり、このフォースシルエットは高機動戦闘を想定した装備で、無重力、重力下を問わずその機動性を発揮する。
[メモ]
SEED DESTINYに登場したシン・アスカの搭乗機インパルス(シンがデスティニーに乗り換えてからはルナ・マリアが引き継ぐ)。このインパルスに高機動用フォースシルエットをドッキングさせた形態がフォースインパルスである。
宇宙世紀とは別時空系列のコズミック・イラにあってザフト軍機であるのに、ファースト・ガンダムを彷彿とさせる黄色い連邦軍十字章がつけられたシールドが印象的である。
ちなみにガンコレシリーズでは、フォースインパルスガンダムのように○○ガンダムという名称で呼んでいるが、そもそもコズミック・イラは「ガンダム」というMSがいた時空ではないため、「強いMSの象徴がガンダム」という意味合いはなく、各MSを動かすOS(オペレーション・システム)の名称を略した「G.U.N.D.A.M.」を指すようだ。従って、厳密には○○ガンダムではなく単に「インパルス」「フリーダム」等と呼ぶのが正しいとされる。でもやっぱり○○ガンダムと呼んじゃうんだよな~。
 □ ビームライフル  レア度★☆☆☆☆
 □ フォースインパルスガンダム<ルミナスクリヤー>  レア度★★★★
 O10 TS-MA4F エグザス 
[機体解説]
■[全高]不明/[本体重量]不明
地球軍特殊部隊の指揮官、ネオ・ロアノーク大佐の専用MA。2門のレールガンと4機の特殊オールレンジ攻撃兵器を装備している。MAではあるがその攻撃力は高く、旧ザフトMS程度ならば複数を相手にしても引けを取らない。尚、この兵器は70年時の戦闘で名を馳せたメビウスゼロに搭載され、後にGAT-01A1ダガー(通称105ダガー)の一部に採用された、全方位攻撃システム「ガンバレル」の発展型である。
[メモ]
SEED系にはガンバレル4基を搭載したMA(結果的にどれも似た形状をしている)が数タイプ登場するが、ガンコレシリーズでもO5メビウス<ゼロ>、H9ガンバレルストライカーに続いて三度のラインナップとなったO10エグザス。正直なところ「イラナイ子をなぜ作るの?」というユーザーの声を、いい意味で(?)裏切ったバンダイの度量の広さとでも言いましょうか。ランバ・ラルには「それに、度胸もいい。」とかほめられるかもしれないれど。
ぶっちゃけザクレロとかの独創的デザインのぶっ飛んだMAならば一周回ってアリなのだが、デザインほぼ同じのMAを三度目ともなると、ねえ・・・。バリエーションもないのに混入率もやけに高いしさ。12/144だよ?
すいません、グチになっちゃって。
 レールガン+発展型ガンバレル  レア度★☆☆☆☆
  発展型ガンバレル全ビーム砲発射態勢 (改造品)  レア度☆☆☆☆☆
  [メモ]O5メビウスゼロ、H9ガンバレルストライカーでやったネタと同じであるが、ここまで来たらやるっきゃない。(死語)
      「4機のノーマルエグザスを生贄にして、全砲門発射態勢のエグザスを召喚!計8門のビーム砲で直接攻撃ッ!」byユーギオー
(ウソ)
  巡航形態 (改造品)  レア度☆☆☆☆☆
  [メモ]「おっと、その攻撃にトラップ発動ッ!生贄で消滅したノーマルエグザスを墓場から復活させて、ピンクチューリップが降臨!」
      チューリップ? チューリップ・・・だねぇ。 たまにはパチンコでもやりたいな~、昔の一発台は超刺激的だったなぁ。
(年齢層がバレる)
 P10 GAT-X133 ソードカラミティ 
[機体解説]
■[全高]18.26m/[本体重量]不明
GAT-X131「カラミティ」の開発過程において、リビルド1416プログラムの一環として製造された実験機。砲撃戦に特化していたオリジナルカラミティに対しソードカラミティは対艦刀やマイダスメッサー等、格闘戦を追求した機体となっている。停戦までに3機がロールアウト。初号機はデータ収集の後、ムルタ・アズラエル傘下の国防連合工場に保管され、他の2機は第3次ビクトリア基地奪還戦に参戦している。特に2号機は連合のエースパイロット、「切り裂きエド」ことエドワード・ハレルソンの搭乗機として有名である。
[メモ]
SEED系に登場する各○○ガンダムは、厳密には末尾にガンダムをつけないのが正しい呼称とされることは、N10フォースインパルスガンダムの項で説明したところ。しかしガンコレシリーズではP2ストライクガンダムからS15スターゲイザーガンダムに至るまで、どれも○○ガンダムという呼称で統一していることから、この大全集でもその方針に沿ってガンコレとしてのアイテム名にはガンダムをつけてある。
そ・れ・な・の・に!である。こともあろうかP10ソードカラミティだけは全シリーズ中で唯一、末尾にガンダムがついていないではないか! 同系列機のK6カラミティガンダムにすらガンダムがついているというのに!なぜソードカラミティだけ?!
これはたぶん、みんなで分担して説明文を書いた中で、P10担当ライターにそういう思い入れがあったためだろう。それがたまたま初回版では全体校正が統一されておらず、そのまま生き残ったと。もし再販版があったらば、P10ソードカラミティガンダムと記載されたバージョンが存在したかもしれない。
 □ シュベルドゲベール  レア度★☆☆☆☆
 □ シュベルドゲベール<ルミナスクリヤー>  レア度★★★★
 Q10 RMS-119 アイザック 
[機体解説]
■[全高]19.2m/[本体重量]41.6t
この機体は、偵察用にRMS-106 ハイザックを電子戦兵装に改造したもので、頭部と一体化したロトドームは大型パッシブ・レーダー・システムであり、敵が発するレーダー波を超長距離から正確に探知する。また、ドーム下面には対地監視用のモノアイが装備され、高々度からの光学撮影も可能である。レーダー以外のセンサー類も強化されており、ミノフスキー粒子下においてもその有効半径は他の機種の倍以上である。もとは連邦製MSであるが、ネオ・ジオンが地球侵攻後に接収したり、FLN(アフリカ民族解放戦線)の一画「青の部隊」も運用していた。
[メモ]
ハイザックを改造したアイザック・・・高ザクを目ザクにね。こういうネーミングセンスは大好き。
アイザックという響きもかっこいいしね。万有引力の発見者アイザック・ニュートンにあやかっているのかも。
ところでアイザックの「頭部一体型ロトドーム」とは? 軍事用語でレーダー探知器の半球状カバーつきのものをRadar+Domeの合成語でレドームというが、このうちレドームが360度回転しながら全周囲を探知する警戒機の装備をローテート・ドーム→ロトドームと呼んでいる。ということは、アイザックの場合は濃い青に赤線の入った円の部分がクルクル回転しながら探索するということ。それに加えてロトドーム裏面に下方専用のモノアイがついてるんだから、それはすごかろう。
このようにやたら高性能っぽいが、別にMSでやらなくても航空機かMAでよかったのでは・・・。
 アイザック<初回限定>  レア度★★☆☆☆