その1
3日目・南知多ビーチランド

02.10.13.up

朝からあいにくの雨となったが、いよいよ最終日である。
伊勢湾を挟んで反対側、知多半島を攻略だ。
ここには水族館と遊園地が併設される娯楽施設、
南知多ビーチランドがある。
敷地的には二見シーパラと負けず劣らずであるが、
なんと言っても、ここにはせいうちがいる!
どんなせいうちが待っているのか・・・。
1日に5便しか出航しない、鳥羽⇔師崎の伊勢湾フェリー。
ビーチランドでのイベント時間、その後の帰路のことを考えると
始発の船に乗る必要があることが判明、朝一でフェリーターミナルに並ぶ・・・
って、ぜんぜん他の乗客がいないけど、まさか欠航なの? このくらいの雨で?
(伊勢湾台風以来、慎重路線になったのだろうか)
という心配は、それこそ全くの思いすごしであった。
切符売場の方によれば、いつも始発はガラガラとのこと。
なんだ、並ぶ必要なかったじゃん。
という訳で、先頭で乗船。 しかも後に続く乗用車は1台もなし。


大粒の雨の中、師崎港から知多半島を北上すること約20km。
やってきました南知多ビーチランド!
よしよし、「トドにエサをあげよう」イベントには間に合ったぞ。
イルカショーには目もくれずに、海獣広場へGo。


同じプールにトドとカルフォルニアアシカが同居していた。
しかも、格子の向こう側にはゴマフアザラシ。
アシカがアザラシに何か話し掛けてるよ?

時間が近づいているのを察知したのか、
動きが活発になったトドくん。
食前の準備運動?
「ぶはっ」とかいう声をあげながら
息継ぎをしたりして。
正面トドは、ちょっとコワイかも・・・。
司会のお兄さんが開始を告げる前から、
しっかり台の上に登って待っている。
えらいじゃない。
お行儀がいいじゃない。



「まっすぐ投げてやってくださいね」とのレクチャーを受け、いよいよトドくんと対峙。
まぁ、カーブは投げないから心配すんなよ(?)。
山盛りのバケツからアジ1尾をもらい、投げ位置へ。
「早く投げれ?」と言いたそうな顔である。
んじゃ、いくぞぃ。 そーれ。
ぱくっ
おー、お見事。 ナイスキャッチ!

トドにエサもやったし、さー次はあざらしだ。
早く行って順番キープしなくちゃ。
あざらしにもエサやるんだから。



出て来た、出て来た!
ゴマフアザラシだ!
やっぱりまるまるしていてかわいいな。
「顔の前にグーを出してあげるとチュウしてくれますから、エサをあげてください」
ほうほう、そうかそうか。
群がる子供を掻き分けて、いっちゃん前へ。
ほら、さーいしょーはグー!
「はふっ(チュウ)」
おー、いい子だなぁ。お礼にシシャモをあげ・・・あ、飲んじゃった。

お魚バケツもすっかり空っぽ。
「じゃ、バイバイねー。」
と帰っていくゴマフ・・・。
うひゃぁ、帰り方もかわいー!
ぼよんぼよんとおなかで弾むように
しながら戻っていくぅ!
見た目より腹筋はすごいのかも?



ここにもバイカルアザラシがいました。
が、なぜかみんな忙しそうに泳いでいる。
丸くてかわいいけど、黒い魚雷にしか写んないよぅ・・・。


さーて、いよいよ極地動物館へ行きましょか。
建物に入った瞬間、水槽の中からこっちを見てる熱い視線が・・・?!

お出迎えしてくれたのは、ビーチランドのアイドル(?)、さくらちゃんでした。
だぁれもお客さんが来てくれない(みんなイルカショーに行ってしまった)ので、
1人でたいくつしていたみたい。
アクリルに顔を押し付けて「むにゅうぅ」
そりにしても、その鰭の格好はなんだぁ?

だんだん、お客さんが集まってきて
さくらちゃんも、なんとなく嬉しそう。
プールの中を右へ左へすーいすい。
「ねぇねぇ、どこから来たの?」
そう聞くみたいに、寄ってくる。
体は大きくても、まだまだ子供だもん。
せいうちの鰭の先っぽには
ちょっとした爪がついています。
氷上などを進むのには、
引っかかりがないと大変だものね。
でもって、頭がかゆい時には
こんな風にポリポリ。
意外と器用でしょ?



そのうちに、お客さんはまたどこかに行ってしまった。
「つまんないよう。だれか遊んでよー。」
叫んでみたけど、だぁれも来ない・・・。


1人遊ぶのは、やっぱり寂しいよ。
ボールは水の方に行っちゃうし・・・。
あーあ、早くだれか来てくれないかなぁ。



「あれ?よく見たら2人だけいたのね。」
見返り美人・・・でなくて見返りせいうち。

ところで、さくらちゃんに牙がないのは
歯髄炎にかかってしまったために
獣医さんに抜かれちゃったからだそうです。
「本日は、ご来場ありがとうございました。また来てね!」
ご丁寧にありがとう。 本当に、また会えるといいね。


さて、旅行最後の〆はお土産だよね。
まあ、せいうちグッズっていうのは、どこも扱いが少ないからな・・・
なんていう軽い気持ちで入ったショップには、予想を覆す品々が待っていた!
あまりの品揃えに、狂喜乱舞である。
中でも、一番のお気に入りはこれ。
陶器のせいうち置き物である。
赤い座布団に乗ったせいうちくんは、なんともユーモラスでグー!

お次は、せいうち食器シリーズだ。
上薬のきれいな陶器製。 使うのは割っちゃいそうでもったいないな。
お皿と湯飲みは、同じデザイン。
せいうちくんが、どアップになっているのだが
1枚1枚色付けや表情が微妙に違うところを
見ると、全部手作りであることがわかる。
ま、大量生産する必要もないんだろうけど。

箸置きは、上で紹介した置き物と
同じ作者の手によるものらしい。
これも、色合いがなんともイイ感じである。


こちらは、めずらしいせいうちパペット。
腹話術でもやらなければならない
気になってくる。
こういうものまで作るメーカーさんは
たいしたもんだと思うよ。
だって、売れたのは日本で
数個くらいしかないと思うもの。
左は、お手玉のせいうち。
ちょっとかわいくないかも。

右のは、デスクマスコット・・・かな。
マザーグースの森から、「しろたん」というあざらしキャラが
出ているのはご存知の方もおおいと思いますが、これは新作。
「セイウチに変身したいしろたん」だそうです。
せいうち部分は被りモノ(服?)になっていて、脱げるのだ。
しろたんもかわいいが、せいうちくんの顔が秀逸!




今となっては、あまり使われなくなったが
お土産としてのテレカはまだ健在。
まだ赤ちゃんのころのさくらちゃんかな?
最後の写真は、この1枚。
せいうちに乗るせいうち!
ビーチランド入口にどーんと座っている
せいうちくんの背中に乗せてもらいました。
ちょっと、嬉しい。



これにて、今回のせいうち探訪の旅もひとまず終了。
現時点では、国内のせいうち4/9を制覇。
先はまだまだ遠いけど、必ず行くから
残りのせいうちくんも待っててねー!