その1
2日目・
鳥羽水族館

02.10.09.up

さて、第2日目である。
初日がいきなり濃ゆい内容であったため、いささか中休み的な感は否めないが、
「太陽系最大級・超水族館」とまで自称する鳥羽水族館が待ち受けている以上、
全く期待するものがない訳はない。
ただ、惜しむらくは、鳥羽にはせいうちがいないということ。

なぜだー!!

てなことは置いておいて、れっつごう!

鳥羽水族館正面。
確かに敷地は広い、広い。 なんせ写真に入りきらない。
でもそれよりもすごいのは、来客数。
3連休の中日ということもあろうが、朝9時というのに駐車場待ちの車の列が・・・!
ちょっと裏ワザっぽい駐車場に止めることができてよかった。

さっそく向ったのは、アザラシプール。
岩場を模した大きなプールを泳ぐゴマフあざらしたち。
気持ちよさそうに、すーいすーい。
遠くから見ると、ちょっとなめくじっぽいけど。

下の階に回り込むと、アクリルウインドゥを通して水中が見える仕組みになっている。
自在に泳ぎまわるあざらしたちを、時間を忘れてずっと見ていた。
水中でのあざらしの動きは、とても素早い。
デジカメでは、なかなか捉えられないほどである。

・・・と、そこへ、魚雷が突っ込んできた!!
い、いや?!ギョじゃなく あざらしだっ?!!


目をつぶったまま、おそらく半寝状態で
泳いでいるのだろうが、そのうちの1頭が
こっちへ突っ込んでくるではないか!

それはまっすぐに突っ込んで来たかと思うと、
ウインドゥで「むにゅり」とターンして向こうへ
泳いで行った・・・と思いきや、また来た!

もしかすると、こっちのことをわかっていて
わざと突っ込んで来てないか? おい。

正面から見た、水中あざらしはまん丸だ。
まさに、魚雷。 いや海豹雷。
潜水艦って、理に叶った形をしてるんだなぁ
などと、こんなところで感心したりして。

それにしても、鰭の格好がかわいいぞ。



あざらしプールには、アシカが同居している。
茶ぁーろくて、でかい。カルフォルニアアシカだ。
上を向いたまま、半乾きで居眠りをしていた。


次に訪れたのは、バイカルアザラシの住む氷のプール。
名前のとおりバイカル湖に住む、唯一の淡水あざらしである。
まっ黒な毛皮が精悍さを醸し出しているが、性格はやっぱりあざらし。
涼しいプールサイドで、のんびりお昼寝中です。

もきゅもきゅ・・・。

・・・眠いんだよぅ・・・。

        ・・・・・・ぐー。

お、起きた。

・・・むにゅ?

なんだや?その半目は。
・・・と思ったら、やっぱりまた寝た。

寝顔を見られたのが恥かしいのか、

プールの中に顔を隠しちゃった。
下に目を移せば、ここでも寝てる。

水中に張出したオーバーハングの下で
逆立ちの体勢でじーっとしているヤツが。
なんでまた、こんなとこで寝ようと思ったのやら。
10分くらいで、息継ぎをしに行かなきゃ
ならないのにね。

しかしこう見ると黒い爆弾みたいな
体型をしているね、キミは。
空から落ちてきたら・・・やっぱコワイな。
そこら中でびちびち跳ねていそうで。





お次は、人魚の海と名づけられたゾーン。
そう、人魚伝説のモデルと言われるジュゴンがいる海だ。
さっそく、ジュンイチくんがお出迎えしてくれた。
でかいな、おい。

こちらは、セレナちゃん。
赤ちゃんのときに、親とはぐれて入江を泳いでいるところを保護されて
はるばるフィリピンから日本に送られてきたとのこと。
いまでは、こんなに大きくなりました。
ジュゴンは東南アジアなどの温かい海に住んでいるので、
たまには日本近海でも見られることがありますよ。

ジュゴンの食事は、もっぱらアマモ。

海牛目と分類されるように

草食なので、お魚は食べません。

だから、みんな平気で泳いでいるのだ。
もう1人、一緒に暮らす大事な友達は
アオウミガメのカメキチくん。

以前、別な水槽に分けたところセレナの
食欲がなくなって具合が悪くなってしまい、
ドクターがなにを試してもダメだったのに
カメキチを水槽に戻したとたん元気になった
・・・という話があるそうな。

本当に2人(1頭+1匹?)は仲良しのようで、
体で押し合ったりして遊んでいました。
アマモはおいしいよ、はむはむはむ・・・。
カメキチくんも、同じアマモを食べるんだよ。


ところで、ジュゴンも哺乳類なので
水面に出て息継ぎをします。
なんと鼻の穴にフタがついているのだ!
(ジュンイチくんの写真をもう一度見てみてね)


ジュゴンは、せいうちやあざらしのような鰭脚(ききゃく)類と違って、
陸上に上がることはありません。
どっちかというと、イルカやクジラに近い感じかなぁ。
尾鰭は、クジラと同じ形だ。



ジュゴンを見たらば、次は・・・そう、マナティだ!
なに、ジュゴンと区別がつかない?!
ものすごく簡単な見分け方があるんだけどなぁ? うぷぷ。
じゃあ、その答えは後ほど。

見分けがつかないのも、当然といえば当然か。
同じ海牛目には、
ジュゴンとマナティしかいないんだし。
体型もサイズもほぼ同じ。
水底を前鰭でちょんちょんと歩く姿も
そっくりである。

なお、ここのマナティはアフリカマナティ。
アフリカとアメリカにしかいないのだよ、
マナティは。


マナティの方が、ちょっとだけ精悍な横顔。
・・・かな?

普段は底の方でじっとしている
マナティも、10分おきくらいに
息継ぎをしに水面までのぼってくる。
まさに潜水艦! マナティ級?!


こんな大きな体で、マナティもやはり草食。
野生では水草なんかを食べてるんでしょうが、
ここでの食べる物は・・・レタスなど。

ぷかぷか浮いてるレタスを捕まえて満足そう。
うまいこと前鰭をつかって、食べる食べる!
ちなみに、我が家ではレタスを丸ごとかじる
ことを「マナティ食い」と言う。
お宅でも、やってみませんか。マナティ食い。
さて、ジュゴンとマナティの区別の仕方の正解です。
答えは、「尾鰭の形」でしたぁ。
ジュゴンがクジラタイプの三角形なのに対して、
マナティはご覧のとおり、うちわ形をしているのダ。
ね、わかりやすいでしょ?

「潜ろうとしたら、岩に引っかかっちゃった・・・。」
性格は、やっぱりおっとりしているみたい。



これは本当におまけですが、鳥羽水族館でやっていた
なるほど!ザリガニワールド(司会のキンキン&楠田○×子はいないが)
という特別展示でみたザリガニ。
シャア専用(違うぞ)とか、ランバラル専用(違うって)だとか
果ては砂漠迷彩仕様(違うってば)のを発見。
マジでこの塗装(違うっつーのに)はすごかった。







今日のお土産(もちろん自分用)は、
セレナの抱きぐるみ!
押すとキューと鳴くせいうち!
あざらしWすいんぐ!
そして、「必勝スナメリ」「金持ちアザラシ」
「幸せジュゴン」のお守り3点セット!
これで勝ったも同然!!
え、買ったも・・・?
ちょっと遅い時間だけど、今日のお昼は
「てっぱり料理」だぅ。
てっぱりっていうのは、伊勢の言葉で
豪華なって意味らしい。
(そう箸袋に書いてあった)
大アサリだのアワビだのが入った
せいろ蒸しにヅケ鉄火丼付きだい。
うむ、伊勢の海産物はうまいのぅ。
(夜はウニ丼だの壷焼だの食べましたが
写真を取るのを忘れてました。うまうま。)
ここで、うれしい大逆転!
昨日食べ損ねた赤福氷であったが、
鳥羽駅近くで赤福直営の支店を発見!
夢にまで見た(?)赤福氷に
ありつくことができたのだ。

抹茶のかき氷の中に埋もれた赤福餅。
うまいっ!これが日本一のアンコだよなっ!
しゃぐしゃぐっ。
(右のは、熱い抹茶です)
あー、シアワセ。



おなかも満足したので、寄ってみたのは水族館から近い鳥羽オルゴール館。
ここでは、いろいろなパーツを組合わせて
自分オリジナルのオルゴールを作れるというのが売り。
さっそく、横浜せいうちランド特製オルゴール製作にかかる。
数ある装飾品の中から、せいうちとあざらしを買占め(!)て、
涼しげな氷の国を作ってみた。 ぜいたくー。(コストは秘密だ)
曲は、100曲余りの中から「北の国から」をチョイス。
♪るーるーるるるるるー のメロディにのってせいうちたちが回るのだー。


閉店まで粘ってやっと作り上げ、外に出たころにはすっかり日が落ちていた。
水族館には、ネオンで描かれたジュゴンの絵が浮かびあがっている。
とっくに閉館してしまっているんだから、これを見るのは
地元民か宿泊者だけだろうなぁ、とか思いつつ宿へ。
明日は一番でフェリーに乗らなくっちゃなので、早めに寝ようっと。